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卒乳(そつにゅう)-解説-

離乳の完了と卒乳(そつにゅう)開く

 「離乳の完了」とは、形のある食物をかみつぶすことができるようになり、栄養素の大部分が母乳または育児用ミルク以外の食物からとれるようになった状態をいいます。その時期は通常12-15か月頃、遅くとも18か月頃です。これは、母乳や育児用ミルクを全く飲んでいない状態を示すものではありません。
 一方、母乳やミルクを卒業して、飲まなくなることを「卒乳(そつにゅう)」と言います。離乳食を始めても、十分な量や種類を食べられないうちは、母乳やミルクで必要な栄養を補うことになりますが、離乳が完了する頃には乳汁の補充は栄養的には必要なくなります。1歳以降は牛乳やミルクを1日300-400mlコップで与えることが勧められています。

ほ乳瓶をやめるまでのプロセス開く

 離乳の完了のころにはほ乳瓶の使用もやめたいものですが、何の準備もなく突然ほ乳瓶を取り上げても、赤ちゃんも困るばかりです。まず、ほ乳瓶以外のものから水分を飲めるようにする必要があります。ストローを使ったり、コップから直接飲む練習は、離乳食に慣れてきたら徐々に始め、全量ほ乳瓶以外から飲めるようにしていきます。
 中には、「他のものはコップで大丈夫だけど、牛乳だけはほ乳瓶でなくてはだめ」など、こだわりのある赤ちゃんもいますので、ジュースなどの甘い飲み物や牛乳などははじめからほ乳瓶を使うのは避けたいものです。
 少食の赤ちゃんの場合、親は「せめてミルクだけは」と、慣れないコップより、飲むのが楽なほ乳瓶で補充したくなるものですが、できるだけ我慢してコップを使うようにしましょう。

母乳をやめるまでのプロセス開く

 世界保健機関(WHO)は、2歳かそれ以上まで母乳育児を続けることを勧めています。母乳は栄養だけを与えるものではなく、子供の精神的な安定やお母さんと子供のスキンシップを得ることができます。
 母乳は子供から自然に飲まなくなるまで続けてよいとされています。
 お母さんの病気などで母乳をやめざるをえない場合は、2-3日ごとに授乳回数を1回ずつ減らすようにすると、母乳分泌が徐々に減っていくので、負担が少ないです。

よくみられるトラブル開く

 赤ちゃんが水分を飲み込むのは、生理学的には、母乳・ほ乳瓶よりコップやストローの方が徐々に楽になってくるはずなのですが、1歳半を過ぎる頃からは、ほ乳瓶やおっぱいへのこだわりが出てくることがあります。
 眠りつく時や夜中に目を覚ました時など、どうしてもおっぱいやほ乳瓶でなくては泣きやまないなど、卒乳(そつにゅう)できない子供もけっこういるものです。空腹ということではなく、子供が何らかの不安を持っているためと考えられますが、まだ自分1人では解決できないために、安心を求めておっぱいをせがんでいるようです。おっぱい以外の方法でなだめながら、自然に卒乳(そつにゅう)できるのを待つのが一般的です。

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