ナビゲーションをスキップ
文字サイズ
こども医療ガイドは、子供の病気や発熱・怪我、子育ての情報が簡単に見つかる、東京都管轄のWebサイトです。

チック-解説-

チックとは開く

 チックとは、本人は意識していないのに、素早い動作などがくり返し起きるものです。

チックの症状開く

 チックは幼児期から小学生の年齢の子供に多く、

  • まばたきをする
  • 首をかしげる
  • 肩を上げる
  • 顔をしかめる

 などの動作をごく短時間にくり返す運動チックと、「あっ」などと声を出す音声チックがあります。チックは種類・部位・強さ・頻度などがしばしば変動します。いわゆる「クセ」の一つとも考えられますが、どの場合も本人が意識して動かしているのではなく、子供の意志で止めることはできません。
 チックは、何年も続く場合やごく短期間でなくなる場合など、子供によって経過は異なりますが、成長するにつれて軽快していく場合がほとんどです。

チックの原因開く

 いろいろなストレスや不安などが子供の心の中にあり、葛藤(かっとう)の結果としてチックが現れていると考えられていますが、多くの場合、直接の原因ははっきりしません。性格的には、いろいろなことを気にしやすく、感じやすい子供の方が起こしやすい傾向があるようです。
 中枢神経系のドーパミン過剰状態の関与が指摘されています。

どうしたらいいの?開く

 たいていの場合は、特に治療は必要ありません。もともと心にストレスをため込んでいるのですから、親が「やめなさい!」と叱ったり、逆に心配してオロオロするのは逆効果です。できるだけ一緒にゆっくり過ごす時間をとって、子供をリラックスさせてあげてください。日常生活を見直してみて、子供のストレスの原因が思い当たるようであれば、できるだけ解消してあげてください。幼稚園や学校の先生にも、同様の対応を依頼します。

注意がストレスに!開く

 チックの症状が出ていると、親としてはとても気になり、注意したくなるところですが、そこはグッと我慢してあげてください。
 子供は自分でチックを止めることはできませんが、自分にチックが出ていることは分かっていることが多いようです。特に年齢の高い子供は、友達から言われたりすることもあり、とても気にしています。たびたび親が注意することで、よけいストレスを与えることになります。親がドンと構えて、子供に「心配しなくても大丈夫」というメッセージを伝えられれば、いつの間にか消えていくことがほとんどです。気長に待ってあげてください。

ひどいときは開く

 12か月以上症状が持続したり、チックの症状が強くて本人がとても気にしている場合、学校の授業に支障が出る場合、注意欠陥多動性障害などを合併している場合などには、薬を服用する場合もあります。かかりつけ医とよく相談してください。心身医学を専門とする小児科医や児童精神科医への紹介が必要な場合もあります。

ページのトップへ
お医者さんを探す:外部サイトへ移動します 救急相談センター:外部サイトへ移動します