しらみってなに?
シラミは卵→幼虫→成虫の順に成長する昆虫です。
人に寄生するシラミは、アタマジラミ、コロモジラミ、ケジラミの3種類です。このうち、主に子供に寄生するのはアタマジラミです。
アタマジラミは人の頭部に寄生します。頭や身の回りのものから、他の人の頭にアタマジラミが移動することにより、寄生が起こります。清潔にしていても、寄生することがあります。
緊急度は?
緊急性はありません。
かかりやすい月齢/年齢は?
小学生以下の子供に多く、特に8歳以下に多いです。
かかりやすい季節は?
1年を通して起こります。
病気の特徴
アタマジラミは卵→幼虫→成虫の順に成長します。羽がないので飛ぶことができず、人の体から離れると最大72時間程度しか生きられません。卵は髪にしっかりと付着しますので簡単には取れません。
アタマジラミは頭皮から血を吸うので吸われたところがかゆくなります。寄生初期には自覚症状のない子供も多いようですが、寄生する数が増えるとしだいにかゆがるようになります。頭皮をかきすぎて炎症を起こす場合があります。
原因・予防法・治療法
アタマジラミが頭部に寄生することにより起こります。
日頃から次のような予防対策を行いましょう。
- 保護者が子供の頭を月に数度チェックしましょう。
- 洗髪は毎日させるようにするとともに、保護者が子供を月に数度洗髪しましょう。
- 子供の身の回りの物は共用を避けましょう。
- 施設[保育所、幼稚園、学校など]で使用している衣類・寝具などを定期的に持ち帰り、洗濯しましょう。
薬局・薬店にはアタマジラミを駆除する薬が販売されています。「対処法」の対策で十分に駆除できますが、もし薬を使用する場合は医師や薬剤師の指示に従い説明書をよく読んで使ってください。
対処法・家庭でのケア
アタマジラミが見つかったら、以下の1~3の対策を10日間実施しましょう。
- 毎日洗髪しましょう。
成虫や幼虫は普通のシャンプーで洗髪すれば洗い流せます。髪に固着している卵は取れませんが、1週間くらいで幼虫になるので、洗髪していれば洗い流すことができます。
- 髪をクシでとかしましょう。
シラミ専用のスキグシを使用すると、卵、幼虫、成虫を取り除けます。
スキグシが手に入らない場合は、できるだけ目の細かいクシで代用し、成虫を取ってあげましょう。
- 身の回りのものは共用を避けましょう。
それでも、髪に固着している卵は取り除けない場合もあります。卵が気になる場合は、髪を1本ずつはさみで切りましょう。
詳しくは、以下のホームページを参照してください。
⇒アタマジラミ対策パンフレット等
注意事項
アタマジラミが見つかっても、登校・登園、一緒に遊ぶこと、プール・運動会・遠足などの参加については、特に制限する必要はありません。アタマジラミは、治療が開始されれば登園・登校は許可されます。水を介して感染することはないので、プールは禁止する必要はありませんが、帽子やタオルなどの共用は避けましょう。