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こども医療ガイドは、子供の病気や発熱・怪我、子育ての情報が簡単に見つかる、東京都管轄のWebサイトです。

水いぼ-解説-

基礎情報開く

水いぼってなに?

 伝染性軟属腫(でんせんせいなんぞくしゅ)ウイルスに感染して発症します。医学用語では伝染性軟属腫(でんせんせいなんぞくしゅ)と呼ばれます。

緊急度は?

 特にありません。

かかりやすい月齢/年齢は?

 小児全般に見られます。

病気の特徴開く

病気の特徴

 直径2mm~5mm程度の水っぽい光沢のある皮膚の盛り上がりで、真ん中が少しくぼんでいます。最初はひとつでも、水いぼを自分でいじったり、掻(か)くことにより、ウイルスが拡がり、多発します。

原因・予防法・治療法開く

原因・予防法・治療法

 伝染性軟属腫(でんせんせいなんぞくしゅ)ウイルスに接触することで感染し、発症します。プールでのタオル、浮き輪、ビート板等を一緒に使っての接触による感染が指摘されています。また、アトピー性皮膚炎があると、乾燥肌や掻(か)き傷のできやすさからかかりやすく、広がりやすいといわれています。
 皮膚の清潔を心がけることが大切ですが、ウイルス感染が原因のため完全な予防法はありません。
 治療方針について、小児ではいくつかの意見があります。

  1. 痛みを減らすために皮膚に局所麻酔薬を使用して、ピンセットで水いぼをつまみ、中の白い塊を出す。または、液体窒素を用いて、水いぼを冷凍凝固させる。
  2. 自然治癒を待つ。
  3. 薬剤としてカンタリジン、イミキモド・クリーム等を使った治療法

 1.の方法は確実に効果はありますが治療に痛みを伴います。さらにウイルスに感染してから、いぼができるまでの期間が長いことから、治療の後、別の場所に新しく発症することがあります。一方、本人の抵抗力により、約6か月から3年間で自然治癒するといわれているため、自然治癒をを選択することもあります。数が多いときは自然治癒を待つことが多く、かゆみを伴うときはかゆみを抑える塗り薬や飲み薬を使います。ただ、自然治癒を長期間待つ間に、自分の皮膚で数が増える恐れがあるだけでなく、接触により他の子供へ感染させる可能性があります。そのため、医師と保護者の方とで十分に話をして、治療法を選択する必要があります。
 この他にも治療法はありますので、どれを選ぶかはかかりつけの皮膚科専門の先生にご相談してください。

対処法・家庭でのケア開く

対処法・家庭でのケア

 早めに皮膚科を受診しましょう。

 水いぼをいじったり、引っ掻(か)いたりすることで周囲の皮膚に拡がる恐れがあるので、できるだけ患部に触れさせないようにしましょう。

皮膚の学校感染症について
 皮膚の学校感染症とプールに関する日本臨床皮膚科医会・日本小児皮膚科学会の統一見解
 https://plaza.umin.ac.jp/~jocd/pdf/20130524_01.pdf

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