結膜炎ってなに?
白目とまぶたの裏側をおおっている結膜が炎症を起こす病気です。ウイルス、細菌感染、アレルギーなどが原因となります。
生後4週までの新生児期における結膜炎には、感染が原因で起こるもののほかに、先天性鼻涙管狭窄(せんてんせいびるいかんきょうさく)による涙嚢炎(るいのうえん)、先天性緑内障、角膜炎、ぶどう膜炎が似た症状を起こすので病気を正しく見極めることがとても重要です。
緊急度は?
早めに眼科を受診しましょう。特に、新生児は緊急性が高いです。
かかりやすい月齢/年齢は?
全年齢
かかりやすい季節は?
アデノウイルスによる咽頭結膜熱(いんとうけつまくねつ)[プール熱]は夏に流行がありますが、その他は特に季節性はありません。
起こりやすい場所は?
特にありません。
病気の特徴
白目が充血したり、目が痛くて涙がたくさん出たり、黄色い目やにが出たりします。目の痛みが強かったり、光をまぶしく感じたり、目が見えにくかったりする場合は、角膜やぶどう膜に炎症が拡がっている可能性があり、すみやかに眼科を受診することが必要です。
ウイルス性の場合は感染力が強いので、周りにうつさないよう注意しましょう。
咽頭結膜熱(いんとうけつまくねつ)[プール熱]の場合は、高熱と喉の痛み、リンパ節の腫れなどを伴います。
原因・予防法・治療法
細菌性[クラミジア、淋菌(りんきん)等]、ウイルス性[アデノウイルス、水痘(すいとう)、ヘルペス、風しん、ムンプス、麻しん、EBウイルス等]、アレルギー性などがあります。
ウイルス性結膜炎は感染力がとても強いので、以下のことに気をつけましょう。
- タオルや洗面器などを共用するのはやめましょう。
- プールからあがった時は、シャワーを浴び、目をしっかり洗い、うがいをしましょう。
- 感染者との密接な接触は避けましょう。
抗生剤入りの点眼薬(てんがんやく)を使用します。アレルギー性結膜炎には抗アレルギー剤を使用します。
眼科を受診しましょう
よく手を洗いましょう。特に目を触ったらすぐに手洗いをしましょう。
感染を防ぐために、タオルや洗面器は家族と別のものを使いましょう。タオルや枕カバーは、洗濯前に煮沸(しゃふつ)消毒しましょう。
目やにがひどいときは、湿らせたティッシュで拭き取り、すぐに捨てましょう。
点眼(てんがん)するときは手を洗い、容器の先が子供の目にふれないように注意しましょう。
外出は十分休養をとってからにしましょう
学校保健安全法及び保育所における感染症対策ガイドラインにより、急性出血性結膜炎(きゅうせいしゅっけつせいけつまくえん)、流行性角結膜炎(りゅうこうせいかくけつまくえん)は、感染の恐れがないと認められるまで出席停止となります。登園・登校時に、治癒証明書等の提出が必要になる場合があるので、保育園や学校等に確認し、かかりつけ医に相談しましょう。
注意事項
原因によって治療が変わってきますので、正しい診断にもとづいて適切な治療を受けましょう。