身長、体重の発育開く
子供の発達には個人差があります。 自分の子とよその子を比べて、大きい、小さい、あるいは発達が早い、遅いと気になるかもしれませんが、発育、発達の進み方には個人差があり、体重や身長の増え方が同じとは限りません。 その子なりに育っているかどうかが大切なことです。 母子健康手帳にも男女別の身体発育曲線がのっています。発育曲線に記録をつけてみましょう。発育曲線はあくまで目安ですが、この曲線にほぼ平行して伸びていけば問題はありません。 |
「体重が小さめではないかしら・・・」「言葉が遅いのではないのかしら・・・」「ひょっとして、発達が遅いのではないかしら・・・」
と不安や心配になったら、かかりつけ医や保健所・保健センターなどの保健師に相談してみましょう。
1歳まで
生まれてから1歳までが、人間の一生で最も大きくなる時期です。
生後3~4か月で出生体重の約2倍、1年で約3倍にもなるのです。
身長も、1年で出生時の約1.5倍にもなります。


1歳から2歳まで
1歳をすぎると歩き始め、ますます活発になるため、体重の増え方もゆるやかになってきます。「標準体重」から比較して大きい、小さいと考えるのではなくて、母子健康手帳の「身体発育曲線」の範囲の中に入っているかみてみましょう。
この曲線は、同じ月齢のお子さんが100人いて大きさの順に並んだとき、お子さんがどのあたりにいるかを示したもので、この範囲に94%のお子さんが入ります。これは、体重だけでなく、身長、頭囲も同じ意味です。
大きい子もいれば小さい子もいる、これが「個人差」です。
身体発育曲線が、日数が進むごとにカーブに沿っていれば心配ありません。


運動発達について開く
月齢ごとの運動発達
赤ちゃんのそばに座って、じっとみているとその表情の多彩さ、動きの多様さに驚かされますね。表情をみてみましょう。口をもぐもぐ動かしたり、舌をだしたり、顔をしかめたり、ほほえんだりします。また、手足を動かしたり、指をひらいたり、とじたりと活発になっていきます。赤ちゃんは、人と人との心の絆によってその能力を積極的に活動させ、体も心もすくすくと発達・発育していくのです。
赤ちゃんは、首すわり、寝返り、お座り、ハイハイ、つかまり立ち、ひとり立ち、ひとり歩きというように発達をしていきますが、個人差はかなり大きいです。
以下は、日々発達をし続ける子供を育てる上での一つの目安ということで、母子健康手帳などにも掲載されていますので、参考にしましょう。
運動発達について 首のすわり 3~4か月 寝返り 5~6か月 お座り 7~8か月 ハイハイ 7~9か月 つかまり立ち 8~10か月 ひとり立ち 12か月 ひとり歩き 12~15か月 手の動き ガラガラを握る 4か月頃 親指と人差し指でつかもうとする 9か月頃 積み木を積む 1歳6か月頃 |
精神発達について開く
言語の発達
赤ちゃんは音を聞き分けたり、人の話す言葉に反応するという能力を早くから持っています。1歳になるまでには声がたくさん出るようになります。意味を持った言葉でなくてもよいのです。1歳頃には「ママ」「ブーブー」など、意味のある言葉を話します。
2歳頃には、2語文「ワンワンきた」「マンマちょうだい」が言えるようになりますが、言葉の発達については個人差が大きいです。
運動発達について 泣き声でない声を出す 2か月 話しかけるような声を出す 6か月~7か月 簡単な言葉がわかる [例:オイデ、チョウダイ、バイバイ] 12か月頃 意味のある言葉を話す [例:ママ、ブーブーなど] 1歳6か月頃 目や耳など体の各部の名称がわかる 2歳頃 2語文を言う [例:ワンワン きた、マンマ チョウダイ] 2歳頃 自分の名前が言える 3歳頃 はっきりとした発音で話ができる 5歳頃 |
社会性
生後3~4か月頃には、あやすとよく笑うようになります。そして、1歳前には家族と家族以外の人との区別ができるようになります。また、1歳をすぎると好奇心があらわれ、「いたずら」はますます盛んになります。3歳頃には自我が芽生え、反抗的になって大人の言うことに何でも「いや」と言ったりします。社会性 あやすとほほ笑む 3~4か月 人見知りする 9~10か月 大人の簡単な言葉がわかる 12か月頃 自分でコップを持って水を飲む 1歳6か月頃 パンツを脱ぐ 1歳6か月頃 ひものない靴をはく 2歳6か月~3歳頃 衣服の着衣ができる 4歳6か月頃 |
月齢ごとの赤ちゃんの様子開く
1~2か月の赤ちゃん
体重の増加がみられ、重くなっていく感じがします。
起きている時は、お父さんやお母さんの顔をじーっとみたり、動くものを目で追ったりします。また、音に反応して手足を動かしたり、目が動いたりします。生まれた頃に比べると、寝る時間と起きている時間が少し定期的になります。
3~4か月の赤ちゃん
この頃まではとても発育の程度が大きく、体重も生まれた時の2倍くらいになります。生活も起きている時と眠っている時のリズムが次第にはっきりしてきます。起きている時は盛んに声を出したり、手やいろいろなものを口に持っていきしゃぶります。ガラガラを握らせて遊んでみましょう。
声をかけると、声のする方に顔を向けます。よく名前を呼んで、声をかけて、あやしてみましょう。あやすと赤ちゃんからも笑いかけてきます。
自分の指やこぶしをじっとみたり、指を動かしてみたりすることもあります。
赤ちゃんを抱いた時、頭がぐらつかず、まっすぐ支えられていれば首がすわっています。
●3か月で首がまだすわらないのですが・・・ 3~4か月健診ではまだ首がすわらない子もいます。5か月でも首のすわりが不十分な場合は小児科のお医者さん、または保健所・保健センターなどの保健師さんに相談しましょう。 |
6~7か月の赤ちゃん
この時期の赤ちゃんは体にも丸みを帯びてきます。
寝返りが上手にできるようになり、お座りもそろそろできそうなころです。両手を前について、背を丸くして座れるようになります。また、周りへの関心も強くなってきます。
赤ちゃんにおもちゃを差し出すと、手をのばして遊んだりします。手にするのは何でも口に入れようとするのは困りもの。コインや電池などを間違って飲み込まないように赤ちゃんの周りを整理しておきましょう。
9~10か月の赤ちゃん
赤ちゃんの動ける範囲が広がり、ハイハイなどで移動していきます。支えられて立ったり、つたい歩きが始まるようになってきます。
笑顔を見せ、声を出して抱かれようとしますが、知らない人があやすと泣くなど、人見知りが始まってきます。
赤ちゃんから目が離せなくなっていきますが、安全対策に気をつけましょう。
1歳の頃
この頃は歩ける子と、まだ歩けない子がいて、個人差があります。歩けない子もじきに歩けるようになってきます。後追いがはじまり、忙しい時などは大変ですが、声かけを十分に行い、お子さんとのきずなをしっかりと結びましょう。また、大人の言う簡単な言葉「おいで」、「ちょうだい」などが分かるようになり、一生懸命話そうとします。言葉の発達は、話すことよりも、言われたことを理解することの方が先にできるようになります。
●まだ歩かないのですが・・・ 歩行開始の時期は生後10か月~1歳6か月くらいまでと個人差があります。もし1歳6か月頃までに全く歩く様子が見られない場合は小児科のお医者さん、または保健所・保健センターなどの保健師さんに相談しましょう。 |
1歳6か月の頃
つまずいたり、倒れたりしながら、だんだん上手に歩けるようになってきます。
パパ、ママ、ブーブーなどの意味のある片言や、周りの人の様子をみて、マネするようになってきます。
また、やりとり遊びができるようになってきます。たとえば、おもちゃを「はい、どうぞ」と渡し、「ちょうだい」といって手をだすと返してくれます。このやりとり遊びは話し言葉をはじめとして、子供の発達を助けます。
2歳の頃
この頃になると、ずいぶんとバランスをとるのが上手くなり、少しなら走れるようになってきます。
遊び方も、ずいぶんと広がってきます。箱や積み木を横にならべて電車にしたり、飲み物の入っていないコップから飲むふりをします。
2語文といって「マンマ ちょうだい」「ワンワン きた」などの2つの言葉をつなげて、簡単な問いにも答えるようになってきます。
自己主張が強くなってきて、なんでも自分の思うようにやりたがり、それをとめると抵抗したりして、困ってしまうこともでてきます。
3歳の頃
動きが活発になります。
自分の名前が言えるようになり、日常会話が少しずつ上手になってきます。さらに、友達との遊びも多くなり、簡単なおままごと、怪獣ごっこなど「ごっこ遊び」をするようになってきます。
免疫の仕組み開く
免疫は、自分にとって不利になるもの[細菌やウイルスなどの病原体]から自分を守るため備わっている仕組みのことです。
免疫力が低下する原因は・・・?
病気で免疫力が弱くなることもありますが、普段でも、生活リズムの乱れ、栄養のかたより、ストレスなど日常生活と関連することが多いようです。
子供の免疫力を高めるためには・・・規則正しい生活が大切です!
- 睡眠を十分にとる。
- 栄養バランスのよい食事をする。
- 外で遊んだりしながら、適度に体を動かす。
- スキンシップを十分に行う。子供が心地よいと感じることで気持ちが安定し、自律神経の働きを高め、免疫力を高めます。